2013年10月31日木曜日

オロビアンコのライバル紹介③ Felisi(フェリージ)その2

Felisi(フェリージ)の中古品の相場

オロビアンコのライバルブランド、フェリージも中古市場に出回っています。
フェリージというブランドに関しては、前回ご紹介の記事をご参照ください。


「オロビアンコのライバル紹介③ Felisi(フェリージ)」

できるビジネスマンの御用達ブランドの感があるフェリージですが、中古市場に出回る商品もやはりビジネスバッグが多いようです。先日神奈川県のリサイクルショップで発見したブリーフはなんと総革。定価は7~8万円ほどでしょうか。横浜の外れにあるリサイクルショップで発見しました。

 シボ(革のしわ)がきれいで、高級感があります。
色もライトブラウンで艶っぽいですね。

中古で三万円台後半。オロビアンコの新品が買えるレベルです。


フェリージは中古でも高い。

中古市場でも値崩れしないブランドの一つだと思います。たとえば、オロビアンコの定価三万円のバッグがリサイクルショップに並ぶ際、状態が悪ければ、三千円~五千円程度で店頭に並ぶことも有ります。
ただ、フェリージに関しては、一万円を切った価格で売られているところを見たことがありません。これはフェリージのブランディングが成功しているからであり、セールをやらず、直営店と一部の百貨店、セレクトショップでのみ販売していることが理由として挙げられます。


もしフェリージがネットで割引販売され、ドンキホーテに並ぶようになれば、中古品での価格も下落することが予想されます。

2013年10月29日火曜日

秋冬と言えばやっぱりカモフラ

カモフラ柄のオロビアンコ


秋冬の定番柄と言えば、やはりカモフラージュ(迷彩)柄が挙げられると思います。
もちろん春夏にコーディネートしても良いのですが、薄着の時は全体のアイテム数が少ないので、カモフラ柄に目がいきすぎてしまい、一歩間違えると本職の人のような危険な印象を与えかねません。

他のアイテムを上品でドレッシーなものでまとめた上で、最後に振りかけるスパイス程度に主張の強い柄物(カモフラの他、アニマル柄なんかもそうですね)を取り入れている人がオシャレに見えるようです。

あまり馴染みが無い方は、ブレスレット等のアクセサリーやお財布などの小物から挑戦してみることをオススメします。慣れてきたら、全体のコーディネートの中で少しずつ面積を増やして、バッグからいずれはジャケットなども試してみると良いかと思います。

 ショルダーの定番、SILVESTRA(シルベストラ)。
ポリエステルの迷彩柄で3万円台後半。

伊勢丹新宿メンズ館のB1Fバッグコーナーは戦国時代

おそらく都内できんとしたブランドのバッグを一度に比較検討しながら見てみたいということであれば、伊勢丹新宿メンズ館のB1Fの右に出る売り場はないのではないでしょうか。何と言っても品揃えがいいです。まだ他の百貨店で取り扱いがないインポートブランドや、直営店でしかほとんど取り扱っていない国産ブランドなども、豊富に揃います。

なにより、ファッションの伊勢丹を名乗るだけあり、目の肥えたバイヤーが選んでくるものに間違いは少なく、価格に見合った価値のものが手に入るという安心感があります。
百貨店で初めてオロビアンコを売り場においたのも、 伊勢丹(一説には高島屋)だと言われています。

ただ、あまりにも整理された売り場なので、ブランドの優劣が目に見えやすいという欠点(消費者にとっては欠点ではないかもしれませんね)があります。下は、上のオロビアンコの近くに並んでいたダニエル&ボブの本革カモフラバッグです。
さすがに10万円するだけあって、存在感は別格です。見比べるとさすがにオロビアンコが少しカジュアルに映ります。

大人のブランドの地位を確立しているダニボブ。
ファンの年齢層で見ても、
オロビアンコよりは若干高めの印象です。
 

2013年10月25日金曜日

ヴィンテージのオロビアンコ!

かなりの年代物のオロビアンコ


少量多品種で色々なデザイン、色柄があるオロビアンコですが、近年では金具などはある程度統一されたものを使うようになってきているようです。バッグに使われる素材のすべてをイタリア産にこだわるオロビアンコだけに、Dカンやナスカンなど、おそらく提携するイタリアの金具メーカーと共同開発しているのでしょう。ただ、たまにリサイクルショップで見かけるオロビアンコには、現行のすっきりしたデザインとは真逆を行く凝った金具が使われていたりします。


小型のバレルバッグ(縦型の円筒形バッグ)というか、
ナップザックというか、変わった形です。


 まだリモンタナイロンが定番化する前のアイテムでしょうか。
帆布と革のコンビ。水色の革も珍しいです。

商品の質、量が安定してくると、デザインも無難になりがち

皮肉なことですが、オロビアンコが日本の市場をそこまでリサーチせずに、好き勝手に作っていたバッグの方が面白いものがあったりします。イタリアのデザインと日本で受け入れられる機能性、ということで、国産ブランドと似たようなサイズ感や、収納に役立つポケットがたくさんついていたりと、便利な面もありますが、個性を殺している面もあるのではないでしょうか。

日本のバイヤーが持ち込んだデザインだったり、日本市場にあわせた商品を投入しすぎると、ブランドのコンセプトがぼやけることになり、図らずもブランドの寿命を縮めることになりかねません。こだわりを持ったイタリアブランドであるならば、デザインにもある程度の一貫性を望みたいところです。

売価は一万円強でした。察するに発売当時の定価は3万円前後でしょうか。
 
見たこともない金具です。イタリア産でしょうか。バッグの製作に携わったことのある方なら
分かると思いますが、金具はデザイン、価格、重量で意外と大きな要素となります。
 
リサイクルショップでも、見かけることが多くなったオロビアンコ。
ただ、今回のような珍品はあまりお目にかかれません。

2013年10月23日水曜日

ザ・スーツ・カンパニーでオロビアンコのセール

「洋服の青山」系列店でのオロビアンコのセール


「ザ・スーツ・カンパニー」といえば、¥19,800と¥29,800のツープライスを基本とした入門用のスーツと、オフィスでも使えるきれいめカジュアルを展開するアパレルブランドです。知らない方もいると思いますが(というようりも、その出自ををあえて出さないでいる)実は、紳士服の販売数でギネス記録も持つ「洋服の青山」の若者向けブランドでもあります。スーツにイタリア生地を使ったり、セレクトショップに並んでいそうなトレンドを追いかけた商品を置いてみたりと、必死に「洋服の青山」臭を出さないようにしているように感じられます。


グレーのナイロンに、同色のクロコ型押し革のコンビ。
特に別注商品というわけではなさそうです。

 
 
定価が¥15,540。20%OFFで一万円強。
ボディバッグとはいえ、店頭での販売価格としては、やや安すぎる印象です。

オロビアンコの裾野はどこまで広げるべきか。

このような状況を見ると、「来るもの拒まず」なのかと思ってしまうほど、取り扱い店舗数が増えているオロビアンコ。ブランド設立が1996年なので、17年が経ち、日本でもすっかりブランドが浸透したと思います。これからは、徐々に販売状況や価格設定のコントロールを強めていく戦略がとられるでしょう。

たとえば、年間の販売量の目標値を設定して、それを達成できなかった店舗(小売企業)との取引は停止する、等の規定を設けなければいけない段階になってきているはずです。なぜならば、このような戦略をとらなければ、今回のケースのように、オロビアンコのイメージと合わない店舗で結果的に商品が売れ残ることになり、それがセールの乱発を招くからです。

百貨店とドン・キホーテで販売されながら、人気をなんとか維持しているという驚くべきブランドですが、この異様な状況もそう長くは続かないでしょう。イタリアのオロビアンコ社がとるべき戦略をとらなければ、遠からず、取り扱いをやめたいと、小売から申し出られるような日もくるのではないかと考えています。

2013年10月22日火曜日

オロビアンコの看板がなぜ無いのか

オロビアンコの看板が無い理由とは?


写真は原宿駅のホームから見たイルビゾンテの看板です。日本での販売量や人気から言っても決してオロビアンコは引けをとっていないはず。では、なぜこのよ うな広告看板がオロビアンコは無いのでしょうか。実はオロビアンコの正規代理店が1社に絞られていないことに起因します。


 原宿駅のホームから。


 さすがは、ファッションの聖地のひとつ、原宿。 
広告もアパレル関係が多いです。


たとえば、この看板の設置費用が1ヶ月で200万円だったとして、広告費の出所はイルビゾンテの日本における代理店、ルックです。その背景には、百貨店で売られているイルビゾンテも、直営店で売られているイルビゾンテも、ほとんどがルックを通して販売されているからです。つまり、日本でのイルビゾンテの売り上げが上がれば上がるほど、ルックが儲かるようになっています(並行輸入品等の例外は一部ありますが)。

だからこそ、高い広告費を出して、看板を設置する価値(費用対効果)があります。

オロビアンコの看板を出すと損をする?

他方で、オロビアンコはどうかと言うと、たとえば同じように看板を出したとします。それがシップス別注のオロビアンコだったとして、それを何気なく見た人が、たまたまアローズのお店に入って似たようなバッグを手にとってしまった場合、シップスの出したお金が、アローズの売り上げを上げてしまうという皮肉な結果につながります。

オロビアンコ全体の認知度を高めることが、自社の売り上げアップに直結していないので、なかなか広告を打ちにくいという事情です。もちろん、ファッション誌のページをめくれば、オロビアンコのタイアップ広告が載っていることはあります。

ただ、それは特別なコラボ商品だとか、イベントだとか、それぞれのモノやコトにフォーカスした一時のお祭り的な意味合いのもので、 オロビアンコのロゴを白い背景にただ、ボン!と出すとか、オロビアンコ全体のイメージをアップされるようなものではありません。

もし万が一、街中でオロビアンコのイメージ広告を目にするときが来たら、すなわち日本での販売を一手に取り仕切る企業が現れた(もしくは現行の複数社の中から選ばれた)ということですね。

2013年10月20日日曜日

行ってきました!オロビアンコ アリメンタリア スプマンテリア@表参道ジャイル

オロビアンコ アリメンタリア スプマンテリアを訪問

先日、オロビアンコのレストランが表参道の複合商業施設、GYRE(ジャイル)にオープンしたという記事を書きました。

「オロビアンコ アリメンタリア スプマンテリアが表参道のジャイルにオープン! 」

仕事で表参道界隈を歩く用事があったので、平日の午後ということで、人手は少なかったのですが、少し足をのばして実際にお店を見てきました。

 お店は4Fにあります。長いエスカレーター、もしくはガラス張りのエレベーターで
のぼっていくと、ありました!まだ開店前とあり、外から見るのみで入店は出来ず。

見たところ、きちりと組んで大阪につくったオロビアンコのレストラン「オステリア オロビアンコ」ほどのいかにもなファサードのデザインではありません。表参道という立地もあってか、わりと大人しめ店装です。入り口には、オロビアンコのリボンをまとったボトルが数点。

 赤、白、ロゼのワインに加えて、スパークリングもありそうです。
店名にもなっているスプマンテとは、イタリア産のスパークリングワインのこと。

看板にはちょっとしたドリンクメニューが書かれていました。ただ、もう少し、この字体はどうにかならなかったのでしょうか。バッグであれば、縫製だったり、ロゴの配置だったりと、ディテールからブランドのクオリティーを感じ取るというもの。

お店においては空間の細部、しいては全体からそのお店の良し悪しを顧客は敏感に感じ取り、判断しています。いかにオシャレな内装で、美味しい食事が提供されても、ちょっとした気遣いや細部のぬかりで、全体の印象が左右されてしまうこともあると思います。

 もう少し、丁寧に書いても良いんじゃないでしょうか。
このドリンクメニュー。 でも安い!三種類飲んで1000円ということでしょうか!?

2013年10月18日金曜日

オロビアンコのライバル紹介① F. CLIO(エフクリオ) その3

F. CLIO(エフクリオ)の中古品を発見!

エフクリオに関しては、オロビアンコのライバルとしてこれまでに2つの記事を書きました。

「オロビアンコのライバル紹介① F. CLIO(エフクリオ)」
「オロビアンコのライバル紹介① F. CLIO(エフクリオ)その2」

そもそも、まだ取扱店が少ないので、店頭で見かける機会も少ないエフクリオですが、あるところにはあるものですね。横浜の外れにあるリサイクルショップ、また千葉県のリサイクルショップで珍しい中古のエフクリオを発見しました。

 横浜のトレジャー・ファクトリーで発見したエフクリオ。
新品で、大体定価の30%~50%OFFといったところでしょうか。

中古で定価の50%~70%OFFという印象です。
もちろん状態やデザインにもよります。

こちらは千葉のトレジャー・ファクトリーで発見したエフクリオのビジネス。
やや使い込まれていたので、定価の60%OFF程度の値付け。
  
セールや中古で手に入れることも検討の余地あり。

大手のブランドリサイクルショップが、各都市の一等地に進出するようになってから、もう10年ほどは経つでしょうか。2~3回程度しか使用回数が無い中古美品や、新古品なども並んでいるので、昔ほどには中古品に対する抵抗もなくなってきているように感じられます。
良いものが欲しい、けれど、お金はない人たちが、「賢くオシャレ」をするために必要としているようで、供給が需要に追いついていないのか、今でも出店が目立ちます。

日経MJに掲載されていましたが、日本の中古品ビジネスの市場規模や売り上げは、年々増えているそうです。エフクリオに関して言えば、リサイクルショップだけではなく、アウトレットショッピングモールで会える日もそう遠くないのかもしれません。

2013年10月16日水曜日

オロビアンコのスニーカーは日本製

広島の老舗スニーカー工場で作られるイタリア靴


あまり店頭で見かけることはありませんが、オロビアンコはスニーカーや革靴も生産しています。革靴はイタリア製のものがメインだったかと思いますが、スニーカーは日本でつくられています。しかも、広島の知る人ぞ知る老舗の工場での生産なので、つくりはかなりしっかりしています。


 千葉県のリサイクルショップで久しぶりに会いました。
定価は¥27,000ほどですが、こちらは美品の中古で¥12,800。


スピングルムーブという自社ブランドも持つこの工場は、古くは上履きをつくっていたそうです。そのため、スニーカー作りには一朝一夕ではないこだわりがあり、今では珍しくなったバルカナイズ製法を用い、ゴムのソールがアッパーを巻き込むように覆っているデザインが特徴です。

ゴム産業界の父といわれるアメリカ人発明家チャールズ・グッドイヤーが
発明したバルカナイズ製法。写真はスピングル社の工場に設置された釜。
この釜でゴムを革のアッパーに接着するんだとか。


裏面はたしかにちょっと懐かしいような模様です。


 全体的にきれいですが、やはり靴ということで、半額以下のお値段。
古着は買っても、古靴はちょっと、、、という人も多いかと思います。

サンダル、スニーカー、革靴と頑張ってはいるものの。

もともとがバッグメーカーだけに、財布やキーケース等の商品展開があるのは理解できます。ただ、革つながりという理由だけで靴が出てくると、いかにそのブランドが好きだとは言え、気後れしてしまう人も多いのでは。特に靴は品質の差が履き心地に顕著に現れるので、バッグメーカーのブランド名がついた靴に疑問を感じても無理はありません。

しかし、こんな例もあります。たとえばアイビーの代名詞的なアメリカブランド、ブルックスブラザーズはローファーを靴の名門オールデンの工場で生産しています。ただのファッションブランドの箔を押しただけのオシャレな靴ではないということです。

オロビアンコに関して言えば、CEOのジャコモ氏のこだわりで、基本的には職人技術が取り入れられた製品を世に送り出しています。イタリア製のスニーカーでも良かったのかも知れませんが、わざわざ広島の工場でコラボスニーカーを作らせているのも、なかなか出来ない戦略だと思います。

2013年10月13日日曜日

オロビアンコのセール情報がfacebook広告に載っている

ついに常態化しそうなオロビアンコのセール


日本に入ってきた当初(2000年ころ)はセールを頑なに拒んでいたオロビアンコ。ただ、最近では店頭でセール価格になっているアイテムを見ることも珍しくなくなってきました。でもそれはあくまでちょっとした売れ残りの処分という意味合いが強かったと思います。

ライバルブランドのフェリージやイルビゾンテは、まず店頭でのセール自体あまりやりません。そのため、一定のブランド価値を保てているのも事実です。その分、限られた上質な顧客を相手に販売することになり、売上や店舗数の急拡大はのぞめません。そう考えると、イタリアのものづくり産業を盛り立てる意味でも生産量を増やしているオロビアンコが、戦略の一つとしてセールの手法を取り入れるのは、仕方のないことなのかもしれません。

ついにブランド格安系の通販サイトでのセール情報がfacebookに載ってしまいました。


 右上の広告です。

同じアイテムを定価で買った人はがっくりですよね。


グラムールセールスという、ブランド品のみを取り扱う通販サイトです。数年前に流行したGUILT(ギルト)なんかと同じイメージですね。裁断して廃棄か、滞留在庫として抱え込んだままでいるかを考えると、どうしてもこのような処分の方法にたどり着いてしまうのかもしれません。完全な受注生産でない限りは、どうしても在庫は出てしまう運命です。


それでもまだ、きれいなイメージを保って売られていると思います。
楽天などで投げ売りの状態になるよりは、かなりましです。

2013年10月12日土曜日

ついに出た!伊勢丹柄のオロビアンコ!

伊勢丹ファンお待ちかねのチェック柄


チェック柄の由来は諸説ありますが、現在のファッション業界で採り入れられているものは、17世紀頃のイギリス各地で各氏族が自分たちの出自や帰属を表すために使い出した模様にあると言われています。

特にタータンチェック柄は、スコットランドのものだとか。伊勢丹も春夏・秋冬でそれぞれ、寒色・暖色系の印象的なタータンチェックをショッピングバッグやポスターなどに使っています。

いかに人気の柄とはいえ、それをファッションにそのまま採り入れるのは、ちょっと気後れしてしまうのでは・・・という心配をよそに、ついに出ました。

 値段は通常のものとあまり変わりません。
見たところ、もうひとつ、トートっぽいのもありました。
伊勢丹新宿本店メンズ館の地下1階バッグ売り場にて。


伊勢丹はオロビアンコと蜜月関係

オ ロビアンコを扱いだした店舗の中でも、かなり初期からのグループに属するという伊勢丹。豪華アイテムを詰め込んだ、福袋的なサンキューセットの企画でも知られている通り、伊勢丹は特別扱いされているようにも感じられます。

ちなみに、オロビアンコといえば、あのカシミアヤギが入ったロゴが有名ですが、ロゴマークの金具は、サイズの違いこそあれ、楕円形、真円形がほとんどです。ただ、まれにちょっと変わった形のロゴ入り金具を見ることができます。

 盾形のロゴ。伊勢丹とのコラボアイテム限定。

どこでも変えてしまうオロビアンコだけに、お得意様専用に、このようなロゴを開発しています。ただ、オリジナルロゴの使用を許可されている企業はかなり限られています。確認している限りですと、百貨店では伊勢丹、セレクトショップではナノ・ユニバースくらいでしょうか。

取扱量(オロビアンコにしてみれば販売額)が大きいので、このような特別扱いをしてあげているといった感覚だと思います。
これでお店側も「(ドンキ・ホーテに売っているのとは格が違うんですよ~)どうですか?当店限定のオロビアンコですよ」とすすめられるわけです。

2013年10月10日木曜日

コメ兵 新宿店でのオロビアンコの取り扱い

伊勢丹新宿本店の向かいにある、リユースショップ


百貨店の中でも特にファッションに力を入れていることで知られる新宿の伊勢丹百貨店、通りをはさんで向かい側にはg.u.(ユニクロ系列)、H&M(スウェーデン発のファストファッションブランド)、そしてコメ兵が居並びます。
コメ兵は名古屋に本店を構える大型の中古衣料販売店。ジュエリーや一部の家電なんかも取り扱っています。
そしてもちろんのこと、オロビアンコが並んでました。


レディースフロアに陳列されたオロビアンコのトートバッグ。
隣には、ケイト・スペードが並んでいます。


  中には、こんな珍品も。基本的には、ユナイテッドアローズの
グリーンレーベルでしか取り扱いのない、オロビアンコのセカンドライン
「オロビアンコ・ユニーク」。こんなキルティング見たことありません。


 そしてこちらは、隣にフェリージを置かれているオロビアンコ。
ベージュのバッグはロゴの形が盾なので、ナノ・ユニバースの
別注かもしれません。

なぜか新品が置いてあることも多い

リサイクル、リユースショップといえば、その名の通り中古品の取り扱いがメインです。にもかかわらず、たまに、というか最近はよく同一のブランドがどばっと置かれていることがあります。
これは、それまでは裁断していた売れ残りの在庫を「まぁ、もったいないから売っちゃおう」ということで、社員がこっそり、もしくは会社の方針としてこういう中古品の専門店に売っている結果だと思います。もしくは、お店をたたんだ個人規模のセレクトショップオーナーとかが持ち込むケースもありますね。

オロビアンコに関しては、上記の事情よりかは、おそらく中堅規模のインポーター(輸入業者)から仕入れている可能性の方が高いです。もともと正規代理店が1社に限られていないオロビアンコですので、色んな業者が自由に仕入れ、自由に売価を設定して売っています。

従って、たとえばオロビアンコから割安で仕入れられたアイテム等があれば、こういうお店でセレクトショップや百貨店の同じサイズのバッグより1~2割ほど安く小売価格を設定して売り出してやればいいのです。

ただ、伊勢丹の真向かいにあることもあり、この状況が決してブランドのロイヤリティー(顧客の信頼度)を上げる結果につながらないことは、明らかだと控えめに断言します。

2013年10月8日火曜日

ブランドバッグ栄枯盛衰①JIL SANDER(ジル・サンダー)

伊勢丹新宿本店メンズ館は国内最高の品揃え


ご存知のとおり、新宿はファッション激戦区です。百貨店からセレクトショップ、路面店まで、アパレルアイテムを扱う多様な店舗が軒を連ねます。もちろん一店一店、店内を覗いてみても良いのですが、時間がないときなど、ショーウィンドウを駆け足でチェックするだけでも、その時々のトレンドが分かったりして面白いです。

中でも伊勢丹新宿本店、伊勢丹メンズ館は品揃え、売り上げでも群を抜いてトップです。
日経MJによれば、2012年度の伊勢丹新宿店の売り上げ(おそらくメンズ館も含んでいます)は2368億円で、名実ともに百貨店の中で1位。次に続くのが西武池袋本店ですが、1791億円で、その差は大きく開いています。

もちろん両店ともにオロビアンコの取り扱いがあります。ただ、伊勢丹は直接取引きしているような感じで、サンキューセットや限定アイテムなどがよく店頭に並びます。西武は、商社や問屋などから仕入れているような印象です。


革のクオリティー勝負

靖国通りに面した伊勢丹メンズ館のショーウィンドウは、現在(2013年10月)ちょうどジル・サンダーを特集していました。一点一点のアイテムがそれぞれ、10万は下らないというプライス感です。中にはバッグもあり、まぁさすがはスーパーブランドといった佇まいでした。

 シボ(天然皮革の表面にあるシワ)がたまりません
左のバッグが10万円程度。右手前のクラッチは7万円ほど。

やはりブランド。一時に比べブランド崇拝主義が日本の市場で薄まったとはいえ、本当に良いものは良いです。
その良さがどこからくるのかと言えば、まずはやはり使用している素材、つまりは革のクオリティーだと思います。次に縫製。最後にデザインといったところでしょうか。本当に良い革は、そのまま床などに敷いてあるだけでも、絵になります。

ただ、素材にこだわればこだわるだけ、どうしても最終価格が高くなってしまい、庶民の手には届かない逸品になってしまうのも事実。オロビアンコはその点、COACH(コーチ)が標榜しているAccessible Luxury(手に入る贅沢)を実践している感がありますね。

2013年10月6日日曜日

オロビアンコのライバル紹介① F. CLIO(エフクリオ) その2

F. CLIO(エフクリオ) からレザーラインが登場!

エフクリオに関して書いた前回の記事「オロビアンコのライバル紹介① F. CLIO(エフクリオ)」が人気なので、その2と題して最新情報を追ってみました。
百貨店以外では、あまり店頭での扱いが少ないブランドなので、生きた情報はなかなか入ってきません。大阪に唯一あった直営店も2013 年1月 27 日(日)で閉店とのコトです。

先日も伊勢丹新宿本店のメンズ館の地下一階をぐるっと回ったのですが、他のブランドが目について、当のエフクリオは発見できませんでした(公式サイトには販売店一覧があり、伊勢丹メンズの名前もあるので、単に私が他のブランドに目を奪われてきちんと見つけられなかっただけの可能性が高いですが)。

さて、本題の最新情報ですが、エフクリオのオフィシャルウェブで新しいレザーラインNETTUNO(ネットゥーノ)が紹介されています。
これまでのナイロンとのコンビではなく、オールレザーのアイテムです。競合ブランドとの差別化を図ったのかも知れませんし、新しい顧客層を狙っての投入かも知れません。

それがこちら。

手触りが滑らかなイタリアンレザーをふんだんに使用。NETTUNO(ネットゥーノ)¥72,450


どこかで見たデザイン。っていうか、セリーヌのラゲージじゃないですかっ!


色んなブランドがデザインを模倣するこちらのラゲージ。ただ、はじめて出てきたのはもう3年くらい前なので、トレンドに乗るのはちょっと遅いですね。
  
CELINE(セリーヌ)の人気ラゲージバッグ。素材、カラー、
サイズ違いで山ほど出ています。日本での売価は20万円前後。

ただ、このデザインを今さらイタリア人が採り入れるのは若干違和感を感じます。もしかすると、日本での販売を取り仕切る老舗のエース株式会社からの提案なのかもしれません。

F. CLIO(エフクリオ)WEBで買うなら、楽天市場、ee-shoppingさんがお勧めです!






2013年10月4日金曜日

オロビアンコのライバル紹介⑥ セレクトショップ

オロビアンコのライバルはオロビアンコの販売店という矛盾


いきなり過激なタイトルで始まりましたが、実はオロビアンコのライバルはフェリージやアニアリなどのバッグメーカーだけではなく、オロビアンコを扱っているセレクトショップ自体だったりもするんですよね。

どういうことかと言うと、今はアローズ、シップス、エディフィスなどの有名セレクトショップはどこもPB商品(プライベート・ブランド) の開発に力を注いでいます。

70年代、BEAMSやSHIPSなどのセレクトショップが日本に出始めたころ、いわゆるセレクトショップの黎明期には、その名の通り、ほとんどが海外でセレクトしてきた商品を店頭に並べていたと思います。
ただ、海外のブランドは当たり外れもありますし、ブランドがつぶれたり、輸入のトラブルがあったりと、供給が安定しないのも事実。それに為替次第では、利益率も変わりますし、その都度販売価格を変えるのもなんだか大変です。

そこで!海外ブランドのエッセンスを取り入れた自社オリジナル商品の開発に取り組みが始まります。
日本製の生地を使って、日本の工場でつくれば品質も安定。価格も安定で、お店の経営にとってはの基盤づくりとなります。


セレクトショップのバッグも、なかなかのもの

これが実際にお店で商品を手にとっている方はご存知だとおもうのですが、セレクトショップのオリジナルアイテムのカバン類、なかなかのものが揃っています。
なにより、価格がこなれていますね~。
デザインも、海外ブランドほど奇抜ではなく、かといって地味でもない、絶妙なラインをついてきています。
ユナイテッド・アローズのPBバッグ。これで確か2万円前後だったと思います。


店頭であれやこれやと悩んだあとに、財布と相談して値段の安いほうに落ち着くということはよくあること。セレクトショップでも例外ではありません。
店員は、利益率の高いPBをおすすめする率が高いかと思いますが、そこはやはりセレクトショップなので、店員もそれぞれにこだわりがあり、本当に自分がいいと思っているものや、ユーザーに似合うものを勧めてくれる可能性も十分にあります。

いつかどこかのファッション誌で読んだエピソードには、顧客のニーズや好みを聞いて、自店以外のものを推薦するという猛者もいるんだとか。

セレクトショップの販売員には、本っ当に服好きな方が割と多いと思います。

2013年10月2日水曜日

大阪に誕生!日本発のオロビアンコのレストラン!

オロビアンコが外食産業に本格参入!!


前回の記事「オロビアンコ アリメンタリア スプマンテリアが表参道のジャイルにオープン! 」でご紹介したように、東京・表参道の複合商業施設GYRE(ジャイル)にオロビアンコのレストランがオープンしました。
オープン日は2013年9月30日です。ただ、もともとその場所で営業していたレストラン「リアージュ」のリニューアルオープンという位置づけなのか、レセプションパーティーのニュースも入ってこず、なんだかよくわからない感があります。
そのうち、実際に訪ねてみようかと思いますので、その際はレポートいたします。
雰囲気は良さそうなんですけどね。


レストランの日本発出店は実は大阪


北欧・デンマークの雑貨屋「タイガー」も日本での初出店の立地として大阪を選びましたが、なぜかオロビアンコも大阪を外食産業進出の足がかりにしています(カフェはその1年前に東京・渋谷にオープンしていますが)。

大阪・梅田駅から徒歩10分のビル1Fに、今年(2013年)の4月にオープンした「OSTERIA orobianco(オステリア オロビアンコ)」。
オステリアとは、イタリア語でカジュアルな食堂のこと。その上にはリストランテが、下のクラスにはピッツェリアやバールがあります。

「OSTERIA orobianco(オステリア オロビアンコ)」のファサード
オロビアンコ柄の壁紙がいかにもなブランド感を演出。大阪受けしそうです。

イカスミ?でしょうか。黒い生地のピザ。 〈 S 1,575円 〉〈 M 1,890円 〉
オロビアンコ社長のジャコモ氏考案だそうです。本当の炭入りかも知れないですね。

出ました!オロビアンコワイン!

現在のところ、日本国内でオロビアンコの世界観が楽しめる飲食店は、渋谷のカフェ・オロビアンコ、大阪のオステリア・オロビアンコ、そして東京・表参道にオープンしたばかりの「オロビアンコ アリメンタリア スプマンテリア(店名長くして、読み易からず!)」の3店舗ですが、今後はもっと増えていくんでしょう。

そのうち、オロビアンコ・カーサ(クッションやリネン類)とか、スパ・オロビアンコ(オロビアンコのエステ)とか出来そうですね。