2013年10月16日水曜日

オロビアンコのスニーカーは日本製

広島の老舗スニーカー工場で作られるイタリア靴


あまり店頭で見かけることはありませんが、オロビアンコはスニーカーや革靴も生産しています。革靴はイタリア製のものがメインだったかと思いますが、スニーカーは日本でつくられています。しかも、広島の知る人ぞ知る老舗の工場での生産なので、つくりはかなりしっかりしています。


 千葉県のリサイクルショップで久しぶりに会いました。
定価は¥27,000ほどですが、こちらは美品の中古で¥12,800。


スピングルムーブという自社ブランドも持つこの工場は、古くは上履きをつくっていたそうです。そのため、スニーカー作りには一朝一夕ではないこだわりがあり、今では珍しくなったバルカナイズ製法を用い、ゴムのソールがアッパーを巻き込むように覆っているデザインが特徴です。

ゴム産業界の父といわれるアメリカ人発明家チャールズ・グッドイヤーが
発明したバルカナイズ製法。写真はスピングル社の工場に設置された釜。
この釜でゴムを革のアッパーに接着するんだとか。


裏面はたしかにちょっと懐かしいような模様です。


 全体的にきれいですが、やはり靴ということで、半額以下のお値段。
古着は買っても、古靴はちょっと、、、という人も多いかと思います。

サンダル、スニーカー、革靴と頑張ってはいるものの。

もともとがバッグメーカーだけに、財布やキーケース等の商品展開があるのは理解できます。ただ、革つながりという理由だけで靴が出てくると、いかにそのブランドが好きだとは言え、気後れしてしまう人も多いのでは。特に靴は品質の差が履き心地に顕著に現れるので、バッグメーカーのブランド名がついた靴に疑問を感じても無理はありません。

しかし、こんな例もあります。たとえばアイビーの代名詞的なアメリカブランド、ブルックスブラザーズはローファーを靴の名門オールデンの工場で生産しています。ただのファッションブランドの箔を押しただけのオシャレな靴ではないということです。

オロビアンコに関して言えば、CEOのジャコモ氏のこだわりで、基本的には職人技術が取り入れられた製品を世に送り出しています。イタリア製のスニーカーでも良かったのかも知れませんが、わざわざ広島の工場でコラボスニーカーを作らせているのも、なかなか出来ない戦略だと思います。

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