オロビアンコの看板が無い理由とは?
写真は原宿駅のホームから見たイルビゾンテの看板です。日本での販売量や人気から言っても決してオロビアンコは引けをとっていないはず。では、なぜこのよ うな広告看板がオロビアンコは無いのでしょうか。実はオロビアンコの正規代理店が1社に絞られていないことに起因します。
原宿駅のホームから。
さすがは、ファッションの聖地のひとつ、原宿。
広告もアパレル関係が多いです。
たとえば、この看板の設置費用が1ヶ月で200万円だったとして、広告費の出所はイルビゾンテの日本における代理店、ルックです。その背景には、百貨店で売られているイルビゾンテも、直営店で売られているイルビゾンテも、ほとんどがルックを通して販売されているからです。つまり、日本でのイルビゾンテの売り上げが上がれば上がるほど、ルックが儲かるようになっています(並行輸入品等の例外は一部ありますが)。
だからこそ、高い広告費を出して、看板を設置する価値(費用対効果)があります。
オロビアンコの看板を出すと損をする?
他方で、オロビアンコはどうかと言うと、たとえば同じように看板を出したとします。それがシップス別注のオロビアンコだったとして、それを何気なく見た人が、たまたまアローズのお店に入って似たようなバッグを手にとってしまった場合、シップスの出したお金が、アローズの売り上げを上げてしまうという皮肉な結果につながります。オロビアンコ全体の認知度を高めることが、自社の売り上げアップに直結していないので、なかなか広告を打ちにくいという事情です。もちろん、ファッション誌のページをめくれば、オロビアンコのタイアップ広告が載っていることはあります。
ただ、それは特別なコラボ商品だとか、イベントだとか、それぞれのモノやコトにフォーカスした一時のお祭り的な意味合いのもので、 オロビアンコのロゴを白い背景にただ、ボン!と出すとか、オロビアンコ全体のイメージをアップされるようなものではありません。
もし万が一、街中でオロビアンコのイメージ広告を目にするときが来たら、すなわち日本での販売を一手に取り仕切る企業が現れた(もしくは現行の複数社の中から選ばれた)ということですね。
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