2013年10月23日水曜日

ザ・スーツ・カンパニーでオロビアンコのセール

「洋服の青山」系列店でのオロビアンコのセール


「ザ・スーツ・カンパニー」といえば、¥19,800と¥29,800のツープライスを基本とした入門用のスーツと、オフィスでも使えるきれいめカジュアルを展開するアパレルブランドです。知らない方もいると思いますが(というようりも、その出自ををあえて出さないでいる)実は、紳士服の販売数でギネス記録も持つ「洋服の青山」の若者向けブランドでもあります。スーツにイタリア生地を使ったり、セレクトショップに並んでいそうなトレンドを追いかけた商品を置いてみたりと、必死に「洋服の青山」臭を出さないようにしているように感じられます。


グレーのナイロンに、同色のクロコ型押し革のコンビ。
特に別注商品というわけではなさそうです。

 
 
定価が¥15,540。20%OFFで一万円強。
ボディバッグとはいえ、店頭での販売価格としては、やや安すぎる印象です。

オロビアンコの裾野はどこまで広げるべきか。

このような状況を見ると、「来るもの拒まず」なのかと思ってしまうほど、取り扱い店舗数が増えているオロビアンコ。ブランド設立が1996年なので、17年が経ち、日本でもすっかりブランドが浸透したと思います。これからは、徐々に販売状況や価格設定のコントロールを強めていく戦略がとられるでしょう。

たとえば、年間の販売量の目標値を設定して、それを達成できなかった店舗(小売企業)との取引は停止する、等の規定を設けなければいけない段階になってきているはずです。なぜならば、このような戦略をとらなければ、今回のケースのように、オロビアンコのイメージと合わない店舗で結果的に商品が売れ残ることになり、それがセールの乱発を招くからです。

百貨店とドン・キホーテで販売されながら、人気をなんとか維持しているという驚くべきブランドですが、この異様な状況もそう長くは続かないでしょう。イタリアのオロビアンコ社がとるべき戦略をとらなければ、遠からず、取り扱いをやめたいと、小売から申し出られるような日もくるのではないかと考えています。

0 件のコメント:

コメントを投稿