2013年12月31日火曜日

靴の専門店に並ぶちょっと変わったタイプのオロビアンコ

靴の専門店で扱われるオロビアンコのバッグ

「モノを入れる、モノを運ぶ」という大命題がある以上、バッグの形にはその機能を損なわないというデザイン上の制限があるように思われます。従って、ディテールの違いこそあれ、いくつかのタイプにバッグの形を分類することが可能です。オロビアンコでいえば、トーとバッグやショルダーバッグ、ここ数年はボディバッグも人気ですね。

先日、新宿のマルイ本店の7階で見かけたバッグは、トートとショルダーの中間にあるようなバッグでした。神戸発祥の靴のセレクトショップ「クインクラシコ」の店頭で、靴の陳列棚に突如として現れるバッグの存在感にも驚きましたが、開口部をヒモで閉じられる若干レトロなデザインにもびっくり。

メンズバッグではあまり見かけないデザインですが、とにかくオロビアンコはデザインのバリエーションが多いので、お気に入りを見かけたときにはその時に入手しないと、二度と手に入らない確率が高いです。一年どころか、ワンシーズンで廃盤ということも珍しくありません。

手提げ、肩かけ、と2WAYで使えるところがミソです。

2013年12月28日土曜日

ルッソ・ビアンコ、オロビアンコアパレルラインの実力

デザイン、クオリティともに○ながら、価格が△

名古屋の老舗紳士服メーカー、ラグラックス信和との協業で展開されるオロビアンコのアパレルライン、ルッソビアンコの出店が加速しています。
3年ほど前に高島屋の期間限定ショップで初お目見えしてから、約1年前には原宿に路面店を出店。現在、北は仙台の藤崎百貨店から、南は福岡の博多阪急まで全国で9店舗を展開しています。

今回紹介する店舗は、新宿のマルイ本店の7階にテナントとして入っている店舗。
以前の記事で も紹介したように、このフロアは、雑貨店や靴の専門店にオロビアンコのアイテムが置いてあり、さながらワンフロア全体がオロビアンコの売り場といった雰囲気です。

ジャケットで5万~という価格帯のルッソビアンコ。マルイに入る時点で、もう少し低価格の2万円後半~3万円中盤というアイテムを開発しても良かったのでは、と思います。いわゆるマルイ系のブランド、キャサリンハムネットやコムサなら、上記の価格帯がメインですし、マルイの客層とルッソビアンコがマッチしないのでは、という懸念があります。

ただ、きちんとした紳士服メーカーとのコラボで、日本の工場で生産しているのでクオリティーはこの価格に見合うものに仕上がっていますし、デザインも洒脱な感じで悪くありません。エルボーパッチが多目なのは、イタリアンデザインならでは。

百貨店や路面店だけでの展開ならこの価格帯でブランディングもありかと思うのですが、新宿は高島屋に入っているので、伊勢丹への出店が厳しかったということでしょうか。


なかなか広い店内。15坪ほどでしょうか。

イタリアオヤジの大好物、エルボーパッチ率高めです!


靴にバッグの取り扱いもあります。

2013年12月22日日曜日

新宿のザ・スーツ・カンパニーでオロビアンコの取り扱い発見!

新宿にオロビアンコが溢れている。

以前の記事でも紹介したように、洋服の青山が展開する若者向けのブランド「ザ・スーツ・カンパニー」でオロビアンコが売られています。一昔前は、おじさんたちのためのスーツ・礼服の専門店だった紳士服チェーンもここ数年ですっかり若々しくなってきました。ここ新宿店もスーツのお店というより、キレイ目カジュアルの店舗といった感じです。
当然、若者を中心に大人気のブランドも取り揃えたくなるところです。利益率は自社製品の方が格段に良いはずなので、ちょっとした客寄せ、目玉アイテムといった扱いでしょうか。


新宿駅東口から徒歩3分ほど。同じ区画(東京都新宿区新宿3丁目18)
にはバーニーズニューヨーク(最近はオロビアンコやってなさそうです)もあります。

前回の記事で紹介したマルイ、お隣の百官店伊勢丹、そしてこのザ・スーツ・カンパニーと、オロビアンコが溢れています。伊勢丹の向かいにある中古ブランド販売店のコメ兵にもおいてありますし、もう石を投げればオロビアンコに当たる、というレベルの浸透率。これが飽和感に変わらないことを祈っています。

もういろんな形が出過ぎて、何が何やら分からなくなっているボディバッグ群。

2013年12月20日金曜日

新宿マルイ本館の7階はオロビアンコフロア!

マルイ本館の7階にオロビアンコ取扱い店が集中!

10年前に一世を風靡したマルイも、今ではルミネやアトレなどの駅ビル、伊勢丹や西武などの百貨店、またビームスやアローズなどのセレクトショップにおされ、少し元気がない印象です。
もともとオロビアンコの取り扱いは編集売場であったのですが、テナントでもオロビアンコを扱うお店が多く入っていました。


 こちらは7Fの案内図。確認した限りでも、オロビアンコの専門店
ルッソ・ビアンコ、ファッション雑貨を扱うディレクターズカット、
靴をメインに扱うクインクラシコの3店でオロビアンコの扱いあり。

なかでも目玉はオロビアンコのアパレルラインが揃うルッソ・ビアンコですが、当然シューズやバッグの扱いもあります。出来はいいのですが、値段が少々お高いので、浸透するまでは時間がかかりそうな予感。
ファッション雑貨を扱うディレクターズカットでは、手袋やマフラー、靴をメインに扱うクインクラシコでは、バッグの取り扱いがありました。フロアの中心にオロビアンコを扱う店がかたまり、加えてこの時期はクリスマス用の特別なディスプレイがエレベーター前にありましたので、フロアのそこかしこでオロビアンコを目にする状況です。
人間の心理として、あまりにも一般化、大衆化してしまったものには相対的に価値を感じなくなってしまうので、この状況は考え物です。色んなアイテムが手に入りやすくなって、それはそれで良いと思うのですが。

 名古屋の老舗紳士服メーカー、ラグラックス信和との協業「ルッソ・ビアンコ」

 靴の街、神戸に本拠地をかまえる靴の専門店「クインクラシコ」

ファッション雑貨を扱う「ディレクターズカット」ではマフラーや手袋の取り扱い

2013年12月16日月曜日

クリスマスのギフトと言えば、やっぱりオロビアンコ!

驚異的な売り上げを誇る、定番中の定番

クリスマスとバレンタインは、メンズ用のギフトが最も売れるシーズンです。オロビアンコはイタリアブランドということもあり、その「分かりやすさ」とそこそこのお手ごろさから、ギフトとしても選ばれているようです。
クリスマス用のディスプレイは、各店舗やテナントのVMD担当者(ビジュアル・マーチャンダイジング:商品の魅せ方を担当しているスタッフ。本部から定期的に派遣されてきたり、外部のプロに委託している場合もあります)の腕の見せ所。ファッションビルやショッピングモールなどでは、共用部、たとえばエスカレーターの脇やエントランスなどで特設コーナーを設け、各階のテナントからオススメの商品を取りそろえていたりします。

先日仕事で訪れた新宿のマルイ本館の7階でもオロビアンコが特設コーナーに並んでいました。イエローとピスタチオカラーのペンケースです。
お値段が手ごろなこともあり、年間数万本単位で売れているという噂です。
なお、このマルイ本館の7階には、オロビアンコのオンリーショップ「ルッソビアンコ」やオロビアンコのシューズや手袋などを扱うセレクトショップも入っており、さながらオロビアンコフロアーと化していました。
ちなみに立地は新宿伊勢丹の真向かいですね。


 ギフトの定番、ペンケース。
ギフトラッピングをしている店舗もあります。きちんとオロビアンコ柄です。

2013年12月11日水曜日

吉田カバンのタンカー本が発売中。

有名なタンカーシリーズも今年で30周年

吉田カバンのポーターと言えば、ちょっとした鞄好きなら誰でも知っているブランドです。ただ、その中でも人気のラインが「タンカー」。価格帯が近いこともあり、鞄屋さんでもオロビアンコと近い棚で売られていることがよくあります。
ちょっとモコモコした生地で、一見安っぽそうなんですが、意外に持ってみるとしっかりした存在感がありますね。
1983年に発売されてとのことで、今年は生誕30周年。こんな特集本が出ていました。
ちなみに、タンカーはポーターを扱っているお店でも、一定の条件をクリアしなければ販売できないという代物。
その条件とは、

・立地(ショッピングモールなのか、ファッションビルなのか)
・売場のディスプレイのレベル
・月間の販売量

などなどと言われています。つまり、タンカーがおいてあるお店は、きちんとしたお店であることが多いということですね。ひとつの指標にはなると思います。

両隣の本も気になるところ

2013年12月4日水曜日

オロビアンコのライバル紹介② IL BISONTE(イルビゾンテ)その2

ジャーナルスタンダードの新店での取り扱い


エディフィス、イエナなどの人気ブランドを抱えるベイクルーズグループ。最近のアパレルブランドの流行としてカフェなんかも出してますね。

J.S. バーガーズ カフェ

2013年9月14日に表参道に「ALL NEW STANDARD.」を新コンセプトに掲げた「JOURNAL STANDARD OMOTESANDO(ジャーナル スタンダード 表参道)」がオープンしました。エディフィスや通常のジャーナルスタンダードの店舗ではもちろんオロビアンコの取り扱いがありますが、こちらの新コンセプトショップでは、オロビアンコはありませんでした。
アメリカの東海岸をイメージしたインテリアやアイテムを取り揃え…ということだったので、イタリアブランドが入る余地が無いのかな、思いきや、イルビゾンテはしっかりと入っていました。

 ベイクルーズが展開する渋谷区神南のカフェ。

9月14日にオープンした「JOURNAL STANDARD OMOTESANDO(ジャーナル スタンダード 表参道)」

イルビゾンテにあって、オロビアンコにないもの。

バッグはあまり置いてないようでしたが、豊富すぎるほどの小物が揃っていました。彩色をせずに革本来の風合いを生かしたヌメとライトブラウンでほとんどのアイテムを統一。店内の雰囲気や他のアメリカンなアイテムともマッチしていました。

イルビゾンテにあって、オロビアンコにないもの。それはターゲットを絞ったマーケティングに尽きると思います。工場の数や生産能力なんかとも関係していると思いますが、イルビゾンテは少し日本で人気が出たからと言って日本での流通量を増やしたり、日本向けにデザインしたアイテムを作ったり、セールで安売りしたり、ということをしません。
それにより、認知度はそこまで高くならないものの、固定ファンがつき、いつでも安定して売れているという状況になっていると思います。

どちらが良い悪いではないと思いますし、手軽にイタリアブランドを持てる、イタリアのものづくり産業をボトムアップしているという点では、オロビアンコも社会に貢献している部分があると思います。ただ、日本市場におけるイメージの違いで、ここジャーナルスタンダードの新店には両ブランドが揃い踏むことはありませんでした。

直営店でも珍しいほどのアクセサリーの取り揃え

こんな革のリングも可愛いですね。値段はついていませんでした。¥3,000~4,000程度でしょうか。