2013年10月25日金曜日

ヴィンテージのオロビアンコ!

かなりの年代物のオロビアンコ


少量多品種で色々なデザイン、色柄があるオロビアンコですが、近年では金具などはある程度統一されたものを使うようになってきているようです。バッグに使われる素材のすべてをイタリア産にこだわるオロビアンコだけに、Dカンやナスカンなど、おそらく提携するイタリアの金具メーカーと共同開発しているのでしょう。ただ、たまにリサイクルショップで見かけるオロビアンコには、現行のすっきりしたデザインとは真逆を行く凝った金具が使われていたりします。


小型のバレルバッグ(縦型の円筒形バッグ)というか、
ナップザックというか、変わった形です。


 まだリモンタナイロンが定番化する前のアイテムでしょうか。
帆布と革のコンビ。水色の革も珍しいです。

商品の質、量が安定してくると、デザインも無難になりがち

皮肉なことですが、オロビアンコが日本の市場をそこまでリサーチせずに、好き勝手に作っていたバッグの方が面白いものがあったりします。イタリアのデザインと日本で受け入れられる機能性、ということで、国産ブランドと似たようなサイズ感や、収納に役立つポケットがたくさんついていたりと、便利な面もありますが、個性を殺している面もあるのではないでしょうか。

日本のバイヤーが持ち込んだデザインだったり、日本市場にあわせた商品を投入しすぎると、ブランドのコンセプトがぼやけることになり、図らずもブランドの寿命を縮めることになりかねません。こだわりを持ったイタリアブランドであるならば、デザインにもある程度の一貫性を望みたいところです。

売価は一万円強でした。察するに発売当時の定価は3万円前後でしょうか。
 
見たこともない金具です。イタリア産でしょうか。バッグの製作に携わったことのある方なら
分かると思いますが、金具はデザイン、価格、重量で意外と大きな要素となります。
 
リサイクルショップでも、見かけることが多くなったオロビアンコ。
ただ、今回のような珍品はあまりお目にかかれません。

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