2013年11月22日金曜日

オロビアンコのライバル紹介⑧ genten(ゲンテン)

本物へのこだわり、genten & dan genten(ゲンテン)!


オロビアンコのライバル紹介④のアニアリ、また⑤のムスタッシュに続き、ドメスティックブランドのライバルを紹介します。デパートやファッションビルのテナントの中でも、ひときわ革の品質を前面に押し出したディスプレイが目立つブランド、それが株式会社クイーポのプライベートブランドgenten(ゲンテン)とdan genten(ダンゲンテン)です。

クイーポはANNA SUI(アナスイ)やpierre cardin(ピエールカルダン)などのブランドバッグを販売(おそらくライセンス生産もしています)しており、つまりはバッグに関して輸入、生産、販売しているバッグの総合メーカーです。

そのメーカーが自信を持って立ち上げたプライベートブランドが原点を意味するgenten(ゲンテン)です。dan genten(ダンゲンテン)はメンズラインですね。

表参道ヒルズ内のdan gentenのショップウィンドウ。
シンプルで控えめなサイン。品質勝負の気概が伝わってきます。

 革が得意なメーカーだけあって、靴も並びます。

タイ製でも日本ブランドの高品質


dan gentenの商品はMade in Thailandのものが多く、クイーポのウェブサイトによれば、タイに自社工場を持っているそうです。タイはミャンマーとベトナムに上下を挟まれ、さらにその下にはマレーシアもあり、その四ヵ国はポスト中国の座を狙う、一大ファッション工場地域になりつつあります。特にファストファッションブランドが中国より賃金も安いそれらの国に工場を持つ傾向がありますが、きちんとした技術指導をすれば、gentenのような高品質の商品も作れるということが証明されました。

gentenというちょっと垢抜けないブランドネーム、また日本ブランドでタイ製ということから、あまりオロビアンコやフェリージを好むイケイケな方達からは目を向けられていないと思いますが、基本はヌメ革(皮の本来の風合いをいかした無着色のもの。経年変化、エイジングが楽しめ、傷もこすれば消える)を用いており、その風合いは大人の雰囲気です。

ブランドイメージとしては、むしろイルビゾンテに近いのかも知れません。いずれにしても、オロビアンコを卒業する人の選択肢のひとつであることは確かです。価格も5万~8万がメインで、こちらもポストオロビアンコといった印象です。


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