バッグ専門店とは???
まずこのタイトルを見て、バッグ専門店が何を指しているのかよく分からない・・・という感想を持った方が多いと思います。オシャレな若者は何でもセレクトショップで買う時代、お金をたくさん稼いでいる大人は百貨店で何でも揃える時代、それ以外の消費者の方々はネットで何でも買う時代。
わざわざバッグを買いにバッグ専門店に行く方は反対に珍しいかも知れません。
これです。キャリーケースから小物ポーチまで、いわゆるバッグ類を専門的に扱うお店です。
単一ブランドのバッグだけを扱うのではなく、色々なブランドのものを取り揃えています。言わば、バッグのセレクトショップです。
イオンモールなどのショッピングモールに行くと、必ずこの手のお店がテナントとして入っています。
もちろん、ショッピングモールに限らず、アトレなんかの駅ビルにも入っています。
珍しいところだとターミナル駅の地下街だとか、空港なんかにも入っています。旅の途中でせっかくだから、もう1サイズ大き目のボストンバッグを買おうとか、小物がごちゃごちゃしてカバンの中身が分かりにくいわ、なんていう方達が、買って行きます。
東京駅の地下街にも、オロビアンコを取り扱っているお店、何店舗かありますね~。
結構売れているみたいです。
それで、バッグ専門店ってやっぱり良いものが売っているの???
はい。これは気になるところだと思いますが、はっきり言ってアイテム数は多いものの、良い物が置いてあるかというと、疑問です。まず1つ目の理由として立地があげられます。
バッグのセレクトショップであるバッグ専門店ですが、がんばってパルコとか、ファッションビル、駅ビルの上層階で見かけるくらいで、路面店だとか百貨店の中には、ほぼありません。ほとんどがショッピングモールとか、ひどいところだと、スーパーに毛の生えた程度のお店の中にいます。
単価も1000円~程度で、ハッキリ言ってあまり高いものを売ろうとしていません。
むしろ、安いものを大量に仕入れて、ブランドに興味の無いような客層に売りさばくといった印象を受けます。
いま、ちょうど文脈の中に出てきた客層。これが2つ目の理由です。
現在のファッションビジネスでは、日本に初上陸するブランドは、そのほとんどがセレクトショップか百貨店に置かれる仕組みです。社内のバイヤー達、または商社マンが必死に世界中を飛びまわって、まだ日本の消費者が知らない光るブランドを掘り起こし、まずは最もファッションやトレンドに敏感な消費者の反応を探るため、セレクトショップまたは百貨店の店頭に並べます。
ここで人気が出れば、徐々に口コミやマスコミの力でブランド名や人気が伝播され、やがてはオンリーショップが作られたり、もっとランクが下の店舗にまで並ぶことになります。
新しいモノ、オシャレなモノにお金を使う人たちは、セレクトショップや百貨店に行く流れが出来上がっています。
バッグ専門店にオロビアンコが置かれだしたのは、せいぜい2~3年前。それまでは、虎視眈々と力量を見定めていたんです。
「うちに置いて売れるんだろうか。うちのお客さんにこの良さが分かってもらえるんだろうか」
と。
まぁ、最近ではかなりオシャレな専門店も出てきていますし、専門店限定のオロビアンコっていうのも少しはあるみたいです。
でも、やっぱりファッションコンシャスな人たちがまず足を運ばないであろうお店に分類されてしまいますね。
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