2013年9月16日月曜日

紳士服のアオキ(AOKI)取り扱いのオロビアンコ


オロビアンコは本当に色んなお店においてある


伊勢丹や高島屋等の百貨店、ユナイテッドアローズ、シップス等のセレクトショップでの取り扱いはもちろん、ショッピングモールの中に入っているバッグの専門店やファッションビルの中の服飾雑貨店でも見かけることが多くなってきたオロビアンコ。

ただ、せっかくオシャレなお店で買ったユーザーからすれば、自分の持っているバッグがダサいお店にも置いてあると、急激に愛着が薄れ、気持ちが醒めてしまうということも珍しい話ではないと思います。

一般的には、自社で直販している(直営店やECサイト)他に、他の店舗にも商品を卸している(セレクトショップや百貨店の平場)ようなブランドは、ブランド価値の維持向上のために、売り場を視察して意見を言ったり、または営業マンが出向いて行って、売り場を作りこんだりもしているものです。

ただ、ビジネスの拡大を狙って生産量、流通量、販売先(卸し先)を増やしていくと、どうしてもコントロールができずに、 汚い売り場で陳列されたり、ホコリをかぶったりということも出てくると思います。

商品が可愛そうな扱われ方をしていると、 なんだかそのブランド自体に対して良いイメージを持てなくなるのは、当然の心理です。



「良いものをつくりたい、だけど、ビジネスとしても成功したい」


そう考えるブランドが取る戦略の中で、一般的なことが、セカンドラインをつくること。

デザインや素材、クオリティにこだわった高級ライン(ファーストライン、コレクションラインとも)で確固たるイメージを創り上げ、そのイメージに好感を持つ大衆層に向けて、品質を少し落とし、価格を抑えた量産品を販売する。

デザイン、生産、広告宣伝、店舗運営、販売…など、ひとつのブランドを世に送り出し、ビジネスとして継続してものを作り続け、売り続けるには莫大なコストがかかります。

そのためにも、やはり数を稼げる量産ラインは必要です。

オロビアンコは、明確なセカンドライン(たとえばポール・スミスにおけるアール・ニューボールド。アルマーニにおけるアルマーニ・エクスチェンジ。など)は無いのですが、セレクトショップが他のセレクトショップと差別化を図るために企画したオロビアンコ・ユニークなどは、それに近い位置づけにあります。
※現状、オロビアンコ・ユニークはユナイテッドアローズ・グリーンレーベルでの取り扱いのみ。 ディテールなどが簡素化され、オロビアンコに比べ10%ほど安価。


でも、、、紳士服のAOKIでの取り扱いはいかがなものでしょうか。

AOKIのオンラインショップで取り扱いがいくつかあります。

個人的には、AOKIさんには、なんの恨みもありませんが、オロビアンコのメインターゲット層(20代~30代後半)がAOKIで服を買うことはまずないですよね。
店頭で見かけたことはないので、もしかすると、AOKIの若者向けブランドORIHICA(オリヒカ)での取り扱いかもしれませんが。

まぁ、ライバルの洋服の青山系列の店舗(ザ・スーツ・カンパニーやユニバーサル・ランゲージ)でもオロビアンコ扱っているので、もう裾野は広がりまくってる感もあります。

これからこのブランドが廃れていくか、それともさらに強大になっていくか、ビジネス戦略に注目です。




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