日本のマーケットを席巻するオロビアンコという謎多きブランド。 元々はイタリアの片田舎にあるバッグ工場だったはずが、今や渋谷にはカフェまでつくってしまい、下着や文房具など、アイテムも日々増え続けています。 百貨店・セレクトショップ・バッグ専門店、それぞれが扱う商品の違いや価格差の謎を解き明かしつつ、魅力や新製品についてもレポートします。
2014年7月18日金曜日
イルビゾンテの広告に見る商品原価の話
イタリアのファッション誌、VOGUEにイルビゾンテの広告が掲載されていました。1ページの純広(取材等ではなく、画像データを載せるだけの広告タイプ)で100万円~150万円程度でしょうか。仮に100万円だとして、この金額を誰が負担しているかというと、はい、消費者ですね。
以下、アパレル業界の構造のお話をしたいので、かなり単純化して説明します。
新しいブランドが立ち上がって、バッグを100本制作したとします。
材料費、制作費、販売管理費で100万円がかかり、ブランド存続のために利益を100万円出したいとします。
定価を2万円に設定すれば、2万円×100本で200万円。経費が100万円で、利益100万円が会社に入ります。
ただ、ブランドイメージのために、50万円を使って広告を出したとします。そうすると、経費は150万円。100万円の利益を出すために、バッグの単価を2万5千円に設定する必要があります。
消費税やその他の事情等、無視していますが、つまり、広告を打って有名になっているブランド品は、他でもない消費者自身がお金を出してそのブランドを有名にしている、、、ということが言えるんですね。
もちろん、有名になった場合、バッグがたくさん売れるので、生産量(流通量)を増やせば単価は下げられます。
ただ、豪華なお店やかっこいい広告、すべてバッグの販売価格に反映されているということが言いたかった記事です。
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