2013年9月11日水曜日

中古市場でのオロビアンコの扱い

中古衣料品ビジネスのこと

近年、エコや省エネの観点から中古品の市場規模が大きくなっています。

古着ビジネスに関して言うと、10年前くらいまで盛んだった、海外(主にアメリカやヨーロッパ)でグラム当たりいくらという感じで大量に買い付けた商品をコンテナ船で運び、日本の倉庫で1点1点、商品価値を見極めながら値付けをして店頭に出すというビジネスモデルが、少しずつ変遷しているように感じられます。

というのは、近年では日本市場の中だけで商品を循環させていても、そこそこの規模のビジネスが成立しているように見えるからです。

・ラグタグ
・カインド
・ドンドンダウン
・トレジャーファクトリースタイル

上記の4社は、基本的に店頭で一般消費者が持ち込んだ商品を買い取り、店の利益を上乗せして、店頭またはWEBで販売します。ブランドリサイクルショップというような位置づけでしょうか。
わざわざ買い付けに行く手間やコストも省けますし、滞留在庫になりそうなものは買取拒否、または安値で買い取ればいいので、きちんとPRさえしておけば、商材が勝手に集まってきます。
この4社はいずれも数十店舗のチェーン展開をしています。年商は数十億規模です。

自分の服がいくらで売れるのか


このようなお店での買い取り値は、新品/中古品、人気ブランド/大衆ブランド、状態、製造年等によってもまちまちなのですが、おおよそ定価の1~2割、またはそのショップでの販売価格の25%といったところでしょうか。
買い取り担当者は、現在ではほとんどWEBで買い取り値の根拠となる市場価値を調べますので、担当者による当たり外れはほとんどないと思います。

もちろん、目利きの人もいれば、そうでない人もいますので、最終的な査定額は運に左右される部分もあります。もちろん、状態やデザインも買い取り値に影響しますので。
また、店舗独自に査定項目やブランドの順位を決めていて、モード系高価買取とか、デザイナーズブランドの持ち込み歓迎!等を謳っていたりもします。

査定の例を以下に挙げます。

Paul Smith(ポール・スミス)のコート

定価:¥50,000
状態:美品
製造年:持ち込み時の2~3年前

推測される買い取り額:¥3000~5000(定価の1割弱)
推測される買取後の店頭での売価:¥12000~20000(買い取り額の4倍)

上記は一例ですが、(100着以上を色んなお店で売った経験を踏まえると)大体こんな感じです。
たとえばこれをヤフオクなどのオークションで売ると、¥8000前後で売れると思います。ブランドリサイクルの店舗を通さないと、売り手、買い手にとって得です。

ただ、店舗は光熱費や人件費等が発生するので、当然利益の幅を大きく取らざるを得ないのですが。

さて、すっかり長くなってしまいましたが、本題のオロビアンコの中古品について情報を載せます。
都内某リサイクルショップで見つけた、オロビアンコ・ユニークのビジネスバッグ。


定価は¥30,000前後でしょうかね。
目立った汚れはありませんが、全体に小傷や使用感がありました。

これで、お値段は、¥7,980 でした!

ということは、お店の買い値は¥2,000前後ということになります。

ただ、人気ブランドは若干高値で買い取るので、¥2,500~¥3,000といったところかも知れません。

同じような雰囲気、サイズ感でもノーブランドだと、¥500~¥1,000程度です。

まだまだ中古市場でも人気ブランドとしての取り扱いのようです。


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